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2011 SUPER GT 参戦スケジュール

開催月 開催日 ラウンド 大会名称
開催サーキット
レース結果
4 30(土) 第2戦 公式予選 2011 AUTOBACS SUPER GT 第2戦 FUJI GT 400km RACE
富士スピードウェイ
2位
5 1(日) 決勝 11位
21(土) 第1戦 公式予選 2011 AUTOBACS SUPER GT 第1戦 OKAYAMA GT 250km RACE
岡山国際サーキット
7位
22(日) 決勝 5位
6 18(土) 第3戦 公式予選 2011 AUTOBACS SUPER GT 第3戦 SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA
セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)
3位
19(日) 決勝 3位
7 30(土) 第4戦 公式予選 2011 AUTOBACS SUPER GT 第4戦 SUGO GT 250km RACE
スポーツランドSUGO
12位
31(日) 決勝 リタイア
8 20(土) 第5戦 公式予選 2011 AUTOBACS SUPER GT 第5戦 第40回 インターナショナル ポッカ GT サマースペシャル
鈴鹿サーキット
9位
21(日) 決勝 11位
9 10(土) 第6戦 公式予選 2011 AUTOBACS SUPER GT 第6戦 FUJI GT 250km RACE
富士スピードウェイ
12位
11(日) 決勝 7位
10 1(土) 第7戦 公式予選 2011 AUTOBACS SUPER GT 第7戦 SUPER GT in KYUSHU 250km
オートポリス
11位
2(日) 決勝 10位
15(土) 第8戦 公式予選 2011 AUTOBACS SUPER GT 第8戦 MOTEGI GT 250km RACE
ツインリンクもてぎ
9位
16(日) 決勝 14位

※第1戦岡山大会は延期に伴い当初予定と異なる日程になっております。

※第2戦富士大会は、決勝の走行距離を当初予定の400kmから300kmへ、第1戦岡山大会以降の大会は300kmを250kmへ、
 第5戦鈴鹿大会は700kmを500kmへ変更する予定です。

※上記日程も、今後開催に支障が生じる恐れが発生した場合には、変更となる可能性があります。

レースレポート

第2戦 

2011 AUTOBACS SUPER GT 第2戦 FUJI GT 400km RACE

2011年開幕戦で11位完走も速さを見せる!

2011年SUPER GTシリーズに参戦する「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は、4月30日~5月1日に富士スピードウェイで開催された第2戦(開幕戦)で、予選2番手をゲット! 雨模様となった決勝レースはタイヤ選択の失敗、さらにアクシデントに遭遇し、入賞まであと一歩の11位完走となった。

東日本大震災の影響で年間スケジュールが変更され、今回の第2戦が開幕戦となった。富士スピードウェイはF1日本GPが開催されたこともある国際コース。1.5km近いストレートを持つ世界屈指の高速コースだが、コース終盤は一転、コーナーが連続するテクニカルセクションのためコース攻略が難しい。富士山を望む30日朝に行われた公式練習で、今年チームに加入した山内英輝がトップタイムを記録して場内をアッと言わせた。曇天となり西からの突風が吹く午後に行われた予選1回目では6位に入り、トップ10が1台ずつのタイムアタックを行うスーパーラップへの進出を決定。そしてスーパーラップでは山内が3位のタイムをマーク! 場内がどよめくほどだった。さらに予選終了後、トップタイムを記録した車両に違反が見つかり、予選順位は1つ繰り上がり2番手となった。

雨となった1日の決勝レースだが、そんな中でも大勢のファンが「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」の応援に駆けつけた。チームは雨が弱くなると予想して浅い溝のタイヤを選択。しかし雨は逆に強くなり、スタートドライバーの山内は思うようにペースが上げられず順位もダウン。たまらずピットインして深い溝のタイヤに交換した。しかし直後、GT500クラストップの車両を先に行かせようと進路を譲ったが、その車両が水に乗ってスピン。山内に体当たりを食らわせたのだった。幸い車両にダメージはなく、山内は我慢強い走りで順位を10位まで上げて山岸大に交代。

14位でコースに戻った山岸は、大雨でいつどこでもスピン、コースアウトしかねない状況で慎重に走りながらもポジションを入賞まであと1歩となる11位まで上げた。ところがさらに雨が大降りとなり、これ以上の走行は危険と判断されレースは打ち切り終了。今回は残念ながら「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」初陣のポイント獲得はならなかったが、速さを見せられたレースとなった。

第1戦 

2011 AUTOBACS SUPER GT 第1戦 OKAYAMA GT 250km RACE

「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」5位フィニッシュで初ポイントをゲット!

2011年SUPER GTシリーズに参戦する「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は、5月21日~22日に岡山国際サーキットにおいて開催された第1戦で、予選7位からスタートして5位でゴール。今季初ポイントを獲得した。

東日本大震災の影響で年間スケジュールが変更され、当初岡山で予定されていた第1戦は、開幕戦・富士の3週間後に行われた。岡山は、F1グランプリや世界ツーリングカー選手権も開催されたことのある国際サーキットで、タイトなコーナーが連続するコンパクトなテクニカルコース。したがってコーナリングマシンであるフェラーリF430 GTCとは相性も良く、上位入賞の期待がかかった。

20日に行われた習熟走行の走り出しから徐々にセットアップも決まりだし、21日朝に行われた公式練習では、前週に鈴鹿で行われた全日本F3選手権で優勝した山内英輝が3番手のタイムをマークした。午後に行われた予選は、勝ち抜き戦タイプのノックアウト方式。3つのセッションを勝ち残った車両でグリッドを決定する。22台から16台が勝ち残る最初のQ1では、山岸大が乗り込み15位でQ1突破。16台から10台が勝ち残るQ2では山内がドライブして4位でQ2突破。10台でグリッドを争うQ3では再び山岸が担当して7位となった。

決勝日の22日朝は雷雨に見舞われた岡山だったが、徐々に天候は回復し曇天のドライ路面に。気温22℃ながらやや湿度の高い14時02分に、250kmレースがスタートした。スタートを担当した山岸は序盤の混乱で1つポジションを落としたものの、6台の車両による4位争いのグループで安定した走行を続けて行った。17周目、5位と6位の車両がアトウッドカーブで接触&スピン。ここを巧みにかわした山岸は6位に浮上。さらに22周目から上位陣が早目のピットインを始めたこともあり4位へポジションアップし、24周でピットイン。ここで山内に交代しタイヤ交換、給油を済ませ14位でコースへ送り出した。中盤ほとんどの車両がピット作業を済ませた41周目、山内の順位は7位へ。さらに46周目には6位、51周目には5位へとポジションアップし、さらには目の前を走る4位を追いかけての走行となったが抜くまでにはいたらずチェッカー。「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は参戦2戦目で5位入賞。表彰台が見える位置でのゴールで、次のセパンラウンドに向け期待を持たせる結果を残した。

第3戦 

2011 AUTOBACS SUPER GT 第3戦 SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA

「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」チーム初となる3位! 表彰台を侵略!

2011年SUPER GTシリーズに参戦する「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は、6月18日~19日にマレーシア、セパン・サーキットにおいて開催された第3戦で、予選3位からスタートし順位を守って3位でゴール。チーム初の表彰台を獲得した。

シリーズ唯一の海外ラウンドであるセパン戦は、赤道直下のマレーシア、クアラルンプール国際空港隣のセパンにおいて開催。ここセパンはF1マレーシアGPやMoto GPも行われるなど東南アジア最高の施設を持った国際サーキット。グランドスタンドを2本のストレートで挟みそこを高速コーナーやテクニカルなコーナーでつないだレイアウトであり、ドライバーには運転が楽しいと評判のコースだ。ただし赤道直下のために、気温は30℃を、路面温度は40℃を超えるのが当たり前であり、車両やタイヤにはもちろん、ドライバーにも厳しいレースとなる。

18日朝に行われた公式練習では8位とまずまずの走りだしを見せ、午後に行われた予選1回目の混走枠では4位につけた。また直後のGT300専有走行枠ではクラス3位のタイムをマークし、トップ10台で争われるスーパーラップ(SL)への進出を決めた。夕方に行われたSL、8番目にコースインした山内は序盤から攻めの走りを見せ、その時点でトップにつけた。しかしその後に出走した2台にタイムを更新され3位。表彰台を狙える好ポジションを獲得した。

19日の決勝レースは昼間の暑さを避けた16時にスタート。しかしコース上はまだ気温34℃、路面温度43℃と立っているだけで汗が噴き出るようなコンディション。46周の決勝レースは山内がステアリングを握ってスタートが切られた。山内は1周目に2位を奪うと後続を抑えてポジションをキープ。中盤18周目の1コーナーを外側に膨らんだ際に3位にポジションを落とし、その後、前車に詰まりラップタイムが落ちるのを嫌い予定より早めに19周でピットインして山岸に交代。
ピットワークで小さなミスがあり1台に先行されたが、すかさずオーバーテイクして4位に。しかし後ろの車両との差は1秒以内で緊張したバトルが続いた。その山岸の前にタイヤ無交換作戦でピットアウトした車両が3位をキープ。その車両とは20秒ほどの差があるものの、2台のラップタイムは山岸の方が2~3秒ほど早く、周回ごとにその差は縮まっていった。その後3位の車両のドアが開いてしまったため修復を促すオレンジボール旗が出され、36周目に相手はピットインしてドアを修復。この間に山岸は難なく3位のポジションを得て、その後後続の車輌も引き離しそのままの順位を守ってゴール!

うれしいチーム初めてとなる3位表彰台を獲得もとい、侵略することとなった。

第4戦 

2011 AUTOBACS SUPER GT 第4戦 SUGO GT 250km RACE

「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」不運なアクシデントでまさかのリタイア

2011年SUPER GTシリーズに参戦する「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は、7月30日~31日に宮城県のスポーツランドSUGOにおいて開催された第4戦で、予選12位からスタートしたが、上位を目指していたレース後半にGT500車両に押し出されるような接触によりコースアウトを喫し、フロント左側のアンダーパネルやラジエターを破損。無念のリタイアを喫することとなった。

会場となるSUGOは、3月の東日本大震災でも大きな被害は受けず、民間の救援用ヘリコプター輸送の基地にもなったサーキット。コースはアップダウンが多く標高差は約70m。特にレインボーコーナーから馬の背コーナーまでの下り、最終コーナーから1コーナーまでの上りは急勾配。さらに1コーナーからS字までのコーナーはタイトで、コース幅が狭いことからアクシデントやコースアウトも多く「魔物が棲む」コースとも言われている。
このレースを前にGTアソシエイションはGT300車両の性能調整を実施。FIA GT車両はそのままで、JAF-GT車両の吸気制限(リストリクター)径を広げたことにより、JAF-GT車両の上位入賞のチャンスが増えることとなった。またSUGOとフェラーリF430との相性は悪くないが、34kgのハンディウェイトを搭載していることから、若干の苦戦は予想された。
30日に行われた公式予選は雨が降ったり止んだりの天候不順。GT500との混走時には9位につけていたが、GT300の専有走行枠では、アタック中に追い越し禁止の黄旗や赤旗が掲出されるなどベストラップを計測できず12位にとどまり、スーパーラップへの進出はならなかった。

31日は曇天で気温は21℃と肌寒い。14時にスタートした決勝レースは山内がステアリングを握って始まった。山内は8周目に10位まで順位を上げると、さらに19周目から徐々にポジションアップ。上位車両がアクシデントやトラブルでレースから離脱したこともあり、29周目には5位まで順位を上げることに成功した。中盤、各チーム予定のピットワークが始まり、山内は36周目に暫定クラス2位でピットインして山岸に交代、ピットワークも決まり山岸は11位でコースに復帰した。
これからピットインを予定している車両も数台あり、十分に上位でゴールする手応えがあった。しかし順調に走行していた42周目のハイポイントコーナーで、2台のGT500車両に進路を譲った際、1台目の車両は問題なく脇を通過したが2台目の車両が右フロントホイールに追突!、マシンははじき飛ばされるようにバランスを崩してコースアウト。不運なことに盛り土があり、これにヒットした際にラジエターやアンダーパネルを破損。コースには復帰したものの、そのままピットインして無念ながらレースを終えることとなった。

決勝後ドライバーコメント

山岸 大

『今回の菅生は鈴鹿のテストで得られたセットアップが狙い通りで、マシンは絶好調でした。12番手スタートでも十分上位を狙えるレース展開でしたので、本当に悔しい結果になってしまいましたが、今回は被災地からも観戦に来ていただいたファンの方にスポーツランド菅生でのレースを楽しんでいただけたことは良かったと思います。関係各位の皆様に感謝いたします。次戦も上位を狙い準備していきます。』

山内 英輝

『今回練習から良い流れを掴めず、予選で初めてスーパーラップに残ることができませんでした。決勝は、リタイヤという悔しい結果に終わりました。ですが、次回鈴鹿に向けて、改善点も見つかり、チームの意識も高くなってきています。次戦は練習から良い流れを掴み、優勝を狙っていきます。皆さんの応援が心強く、また大きな支えとなります。イカ娘、またチームの応援よろしくお願いします。』

第5戦 

2011 AUTOBACS SUPER GT 第5戦
第40回 インターナショナル ポッカ GT サマースペシャル

雨で混乱のレースは入賞まであと一歩の11位

2011年SUPER GTシリーズは、8月20日~21日に天候不順な三重県の鈴鹿サーキットにおいて開催され、「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は、予選9位からスタートして最初のパートで6位まで追い上げたが、セーフティカーが導入された際のタイミングが悪く、不幸にもクラストップとは周回遅れとなり、中盤から後半にも追い上げを見せたが11位フィニッシュ。残念ながらポイント獲得はならなかった。

真夏の鈴鹿ラウンドは今年は500kmに短縮して開催。鈴鹿はF1日本GPも開催される国際コース。S字、デグナー、スプーンなどテクニカルなコーナーや130Rといった高速コーナーも持ちドライバーにも人気のあるサーキット。フェラーリとの相性も良く、上位入賞の期待がかかった。

このイベントは例年残暑厳しいレースとなるが、今年は気温も30℃に届かず雨の多い週末となった。ドライコンディションであればまずまずの順位が期待できるが、今年はウェットコンディションを得意とするタイヤメーカーがあり、雨天ではフェラーリが本来持つポテンシャルを発揮するのはかなり難しい状態。勝ち抜き戦スタイルのノックアウト方式で行われた予選は、曇天&ドライ路面のQ1では11位で勝ち抜き、雨&ウェット路面となったQ2でも5位で突破。勝ち抜けた10台で争われたQ3では9位というポジションを獲得した。

21日の決勝レースは雨天でスタート。山内はいったん11位に順位を落とし、やがて雨量が減ってくると徐々に順位を上げ15周目には8位へ。レースの1/3を過ぎるころから最初のピット作業を始めるチームも出だし、山内は29周目には6位へ順位を上げた。山内は33周とやや長めの運転でピットインして山岸に交代。14位でコースに復帰したが、ここから他チームのピット作業などもありポジションを上げていくと思われた。

しかし数周後、クラッシュを喫した車両を回収するためにセーフティカー(SC)が導入され、全車スピードダウンをして隊列を組み直した。不幸にもこのSCが入ったタイミングと位置がフェラーリF430にとっては悪く、山岸はクラストップと1周の差がついてしまった。トップと同一周回になった車両は10台で、山岸は13位。この時点で勝負権は完全になくなってしまった。

中盤以降雨の量は減ってきたが、山岸は義務周回数をこなさなければならず、浅い溝のタイヤのままで淡々と周回を重ねていくことに。61周、山岸は12位でピットイン。ここでスリックタイヤに交換し山内がコースへ。67周目に山内は11位へ順位を上げたが、追い上げもそこまで。残念ながらノーポイントのレースとなった。

決勝後ドライバーコメント

山岸 大

「鈴鹿は事前テストでドライの良いセットアップを確認できていましたので、自信を持ってサーキット入りしましたが、結果的にデータのない ウェットレースになり、戦略もうまく機能しなかったため不本意な決勝結果で終わってしまいました。次の富士はドライならベストですがウェットもデータがあるので戦えると思います。雨の中たくさんのファンの方々に応援していただき、ありがとうございました」

山内英輝

「決勝では課題が多く出ましたが、その中でも良い点もあり、次に富士につながるレースでした。富士ではチーム一丸となり、優勝できるように自信を持って挑みたいと思います。応援よろしくお願いします」

第6戦 

2011 AUTOBACS SUPER GT 第6戦 FUJI GT 250km RACE

予選12位から一時3位を走行し7位入賞

2011年SUPER GT第6戦は、9月10~11日に残暑厳しい静岡県の富士スピードウェイにおいて250kmとして開催され、「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は、予選12位から山内英輝がスタートを担当して3位まで追い上げた。後半は山岸大が周回を重ね表彰台を狙ったが、約5秒前の3位には届かず7位チェッカーとなり、今季3回目の入賞を果たした。

富士スピードウェイはF1グランプリも開催されたことのある国際コース。1.5kmにも及ぶメインストレートを持つ世界的な高速コースだが、ダンロップコーナーからのセクションは非常にテクニカルな上りとなり、車重の重い車両には不利なサーキット。フェラーリF430との相性は悪くなく、5月の第2戦では予選2位(ハンディウェイトは0kg)を獲得している。しかし今回は34kgのハンディウェイトを搭載しており、これが微妙に影響した。

昨年は台風9号の被害により中止となった秋の富士ラウンドだが、今年は残暑厳しいコンディションとなった。走り出しの公式練習では予選を担当する山内がメインで走行したが、トップから0.9秒近い差で8位にとどまった。午後に行われた予選1回目では、山内が果敢にアタックを続け上位を狙うも、トップから約1秒離された12位で終了。これで1台ずつの車両が走行してトップ10のグリッドを決めるスーパーラップへの進出はなくなり、スタート位置が確定した。

11日、決勝日の朝に行われたフリー走行は弱い雨模様となったが、セッション終了後には晴れ間も出てきた。決勝レースは曇り、気温29℃、路面温度39℃というコンディションで14時03分にスタート。山内は3周目まに4台をかわして8位へ。さらに6周目のストレート後半では3台が横に並ぶ“3ワイド”状態から、1コーナーで一気に2台を抜き6位へ浮上しスタンドのファンを沸かせた。山内はさらに12周目にも2台を抜き去り3位までポジションアップを果たした。しかしトップと2位との差は開いており、なかなか上位との差は詰まらない。

34周で山内はピットインして山岸に交代。燃料補給とタイヤ交換を済ませて、山岸は4位でコースへ。しかしほぼ同時にピットインしたライバル勢たちはタイヤ無交換作戦を採った。これで後続との差が一気に詰まり、新品タイヤの暖まりが悪く逃げ切れない状態。終盤徐々に順位を落とし47周目には7位へ。しかしながら山岸もレースのベストタイムをマークしながら前を追い、51周、トップと同一ラップでチェッカー。3位との差、わずか4.711秒。つまり4.7秒の中に5台が密集する激しいバトルを演じて、今季3回目の入賞を果たした。

決勝後ドライバーコメント

山岸 大

「今回は表彰台が見えていただけに悔しい結果になりました。残念ですが、いまの結果がチームの実力なのかもしれません。今後のレースに向けて課題がたくさん見つかったので、チーム力を高めて次のレースに挑みます。応援していただいていますたくさんのスポンサー様、ファンの方々の期待に応えられるように精進していきます。」

山内英輝

「今回決勝では、とても楽しいバトルができ、決勝に強いマシンを用意してくれたチームの皆さんに感謝です。残り2戦、チームの想い、ファンの皆様の想い、しっかり受け止め山岸さんと全力で優勝を狙っていきます。ご声援よろしくお願いします」

第7戦 

2011 AUTOBACS SUPER GT 第7戦 SUPER GT in KYUSHU 250km

新体制のレースは10位入賞

2011年SUPER
GT第7戦は、10月1~2日に初秋で肌寒い大分県のオートポリスにおいて250kmとして開催され、「PACIFIC
NAC イカ娘 フェラーリ」は、予選11位 から山岸大がオープニングラップで10位に上がると、安定した走りで新加入のカルロ・ヴァン・ダムにつなぎ、10位を守りチェッカー。今季4回目の入賞を果たした。

オートポリスは国際レースも開催される九州唯一のGTサーキット。広大な阿蘇 外輪山に位置しアップダウンに富みヨーロッパのコースのような雰囲気も持つ。 また後半には富士のような上りのテクニカル区間もありタイヤに厳しいサーキットでもある。昨年はシリーズが開催されなかったため、2年ぶりのSUPERGT開催だ。また今回はハンディウェイトが従来の半分の「獲得ポイント×1kg」となったため、搭載するウェイトは21kg。各車のウェイト差が縮まったこともあり、拮抗した レースが予想された。

新加入のヴァン・ダムは、オランダ出身の25歳で、2008年全日本F3選手権チャンピオンという実力派ドライバー。セッティング能力にも長け、来年を見据えた チーム体制の強化を図るための起用となった。1日朝の公式練習で初めてフェ ラーリF430GTCをドライブしたヴァン・ダムは12番手のタイムをマーク。スキル面 でも大きな問題はなさそうだ。

爽やかな秋晴れとなった午後の公式予選1回目、GT300の専有走行枠では ヴァン・ダムがアタックを担当。しかし夏場に性能調整を受けたJAF-­‐GT勢のタイムには及ばず11位で、残念ながらトップ10台が出走できるスーパーラップ への進出はならなかった。

肌寒い曇天となった2日は2万3,500人のファンが朝早くからサーキットへ詰め掛けた。14時に決勝レースがスタート。スタートドライバーを務めるのは山岸で、オープニングラップで1台をかわすことに成功。さらに10周目あたりからGT500が周回遅れを出し始めると、随所で複数台とのバトルとなりなかなか順位を上げることができない中、堅実に順位を守って周回した。

山岸は21周でピットインしてヴァン・ダムに交代。多くのチームがピット作業を済ませた29周目にヴァン・ダムは12位を走行。そして34周目にはポイント圏となる10位に復帰した。直後に#86ランボルギーニから猛追を受けるも無理なバトルを避け10位をキープ。その後は前後の車両とも距離があり順位の変化なく10位でチェッカー。課題も見つかったが、ヴァン・ダムの高い順応性と可能性が確認できる収穫あるレース内容となった。

決勝後ドライバーコメント

山岸大

『今回のレースでハンディウェイトが半分になることで苦戦が予想されましたが、その通りの結果となりました。
オートポリスの走行データが全くない中でポイントを獲得できたことは、次のレースへつながる結果だと思います。
ヴァン・ダム選手も走るごとに速さを増しているので、最終戦が楽しみです。』

カルロ・ヴァン・ダム

『自分にとって初めてのチームとマシンの経験でしたが、積極的なアプローチができました。オートポリスはマシンとタイヤにとってとても厳しいトラックでしたので、安定した状態を保ってラップすることは難しかったです。
そんな厳しい状況でポイントを稼ぐことができたことは良かったし喜んでいいと思っています。
次のもてぎ最終戦を走れることをとても楽しみにしていますし、もっと上位でフィニッシュすると決めています。』

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