PORSCHE 911 GT3R

2006年12月 25日

いかがですか?この迫力あるフロントマスク。ただならぬオーラを感じますね。
やはりレーシングカーは市販車とは別物で、低いフロントスポイラーやエアロダイナミクスを考慮したボンネットフード、そのフードを止めているボンネットピン、牽引フックなどが大きな識別点です。このクルマはフロントセンターラジエターに変更されていて、バンパー下から入ったエアをボンネット上空に抜くことにより、クーリングとともにダウンフォースを獲得しドラッグを減らそうという意図があるんです。その効果はウェット路面などフロントのグリップが低いときにはっきりと体感できるほどダウンフォースが効いています。

リヤには小ぶりタイプのウィングが装着されています。これは富士などのロングストレートで最高速を稼ぐ仕様です。大きいウィングと比較するとトップスピードで約15kmも差が出てきます。改修前の富士スピードウェイでは予選をハイダウンフォースで走り、決勝ではローダウンフォース仕様で直線スピードを生かしオーバーテイクする作戦を採りました。その結果、予選で10番手以内に入っていれば決勝で表彰台を狙えるケースが多かったんです。でも改修後のコースではハイダウンフォース仕様の方が有利のようです。
しかし『GT3R』にナンバープレートが付いていてもあまり違和感を感じないところはさすが市販車に近いPORSCHE911ならではですね。